ブリティッシュスタイル定番ブランドのトリッカーズ ブーツ

 

1829年に英国ノーサンプトンで創業した190年の長い歴史を持つシューメーカーのTricker’s(トリッカーズ)。

吟味された素材と職人技を駆使し、その品質の高さと伝統を守り続けている名実共に英国を代表するブランドで、世界中のメンズから熱い支持を受けています。

伝統のあるデザインとタフさを兼ね備えたトリッカーズ

形やデザインが似ている労働者用として作られているワークブーツに対し、カントリーブーツは紳士のアウトドア用という違いがある。

イギリスのアウトドアシーンで多く愛用される背景を持つカントリーブーツは、甲が高くて幅が広い靴のデザインは重圧感があり、天候に関係なく日常的に履くことを前提に実用性を考えられたタフな作りになっています。

また、ケルト系民族が好んで履いていた労働靴がルーツとされているウィングチップと呼ばれる翼のような形をしたつま先部分のデザインと、無数の穴を開けたメダリオンの装飾をあしらっているのが一般的。

 

革靴にはカーフスキンを使用

アッパーやソールの革がとても硬く頑丈に作られているので、履き始めはレザーが硬くなっていますが、履いていくうちに馴染んできて今までの硬さが嘘みたいに柔らかい革になる。

この履き心地と経年変化のエイジングを楽しむこともできることで、トリッカーズが人気になる秘密なのか思えます。

皮革にはカーフスキンの中でも上質な生後6ヶ月以内の子牛の革ものを厳選して使用し、ソールには原皮をオーク(樫の木)の樹皮から抽出したタンニンでなめした上質な皮を使用。

革の繊維が詰まり丈夫で摩擦に強く、屈曲性の良いソールとなっています。

 

トリッカーズのサイズ感

革靴と言えば、履き込んで足に馴染ませるのに時間が掛かるので、ブーツを選ぶのが初めてと言う方は失敗しないためにもぜひ取扱店での試し履きをオススメしますが、

近くにトリッカーズの取扱店舗がなく、ネットで購入を検討している場合、

日本規格のUSサイズとUK規格のUKサイズ表記があるので、基本的にUKサイズで選ぶなら、お手持ちのUSサイズから0.5下げたサイズがちょうどいいサイズとなります。

その他、ブーツのトゥにある捨て寸を考えると、インソールを入れるのであればハーフサイズアップも良いと思います。

 

カントリーブーツにはMALTONとSTOW 2つのモデル

見た目は同じに見えるMALTONとSTOWは、同じラスト4497Sを使用したウイングチップのブーツで、その違いは使っている革にあります。

ゴースカーフレザーという特殊な革を用いたシーシェイドカラーモデルをモールトンで、ストウはドレスシューズにも使われるオーソドックスなカーフレザーを使用している。

ゴースカーフレザーは通常のカーフレザーに特殊な塗装が施されており、耐水性と耐久性が高められています。

逆にカーフレザーはシーシェイドカラー以外のエイコンやマロンなどカラーバリエーションも豊かで、ゴースカーフレザーとは違い、柔らかいカーフで比較的早く馴染むのが特徴。

 

TRICKER’S MALTON

英国貴族がハンティングなど野山を歩くことを前提とした、実用性の高いブーツがルーツとなるカントリーブーツ。

ボリュームのある先端のシルエットと重厚感を伴った機能美のウィングチップシューズの代名詞にしてトリッカーズの代表的なモデルのモールトン カントリーブーツ。

特徴はアッパーに施されたブローギングとグッドイヤー・ウェルト製法で仕上られるダブル・ソールで、耐久性に優れています。

独特でユーモラスな雰囲気とその完成されたデザインが他の靴とは決定的に異なり、愛着を持って履き続けることができ、また、美しいトゥのウイングチップとメダリオンは通気性を良くする効果もあります。

TRICKER’S MALTON

 

TRICKER’S MONKEY BOOTS

カントリーブーツよりもカジュアルダウンした、スタイリッシュな大人な品格とカジュアルな雰囲気を同時に叶えてくれるワークブーツモデルのモンキーブーツ。

電気工事を担当していた作業員が高所において作業で使用していたブーツが足先までしっかり靴紐を締めて足をホールドするためのデザインと、作業している姿が猿に似ていたことからモンキーブーツと言われるようになったという由来があります。

アッパーにはもっとも代表的なレザーであるダークオレンジを使用してどんな着こなしにもフィットする独特なカラーリングを施している。

つま先の方まで羽根が伸びているので、可動範囲が広くて開くので足入れしやすく、また、履く人の足の形に合わせて紐で締め上げる範囲も広いので、微調整しやすい。

TRICKER’S MONKEY BOOTS

 

TRICKER’S HENRY

ウイングチップとブローグで優美なデザインに仕上がっているサイドゴアブーツのヘンリー。

サイドのエラスティックにより脱ぎ履きしやすく、アッパーとミドルソールを合わせてウェルトという細い革帯と一緒に縫い合わせるのが特徴の、グッドイヤーウェルト製法で作られているグリップ力、耐久性に優れてるダブルソール・コマンドソールが標準仕様となっています。

シューレースがない為、甲まわりがスッキリとシャープな印象です。シンプルなデザイン、スマートなフォルムはフォーマルからカジュアルまで幅広く活躍します。

ヘンリーは革の面積が広いため、カントリーブーツとは違った経年エイジングを楽しむことができます。

TRICKER’S HENRY

 

まとめ

元々はハンティング用のカントリーブーツとして有名だったトリッカーズですが、個人的にはワークブーツの感じがします。

履きおろしは革がガチガチに硬くてお世辞にも履き心地は良くないですが、履き慣らしの苦行を行っていく内にインソールのコルクが自分仕様に形成されて、カカトから土踏まずにかけて足の形に馴染んでるのがわかるほどのフィット感。

まさに足に馴染むと10年は余裕で履ける一品です。

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