秋冬メンズの定番アウターMA-1が支持される理由とは?

 

秋冬アウターの中でも定番となっている軽い気心地と保温性の高さが魅力のMA-1(エムエーワン) は、1954年に登場したアメリカ空軍のナイロン製フライトジャケット。

アメリカ空軍が機能性を高めるべく、コットン製だったB-15ジャケットを機動性と保温性を兼ね備えたMA-1ジャケットとして改良し、30年間にわたって多くのパイロットから支持されてきたモデルです。

新鮮な感覚のミリタリーアイテムとして見直されているMA-1


出典:https://www.rakuten.co.jp/

ストリートスタイルの代表的なアウターのMA-1は他のフライトジャケットと比べてもタウンユース仕様に改良されたファッション性の高いモデルが多く販売されており、機内で座った際に邪魔にならないように丈は短くデザインされているのも特徴です。

素材には耐久性と防寒性に優れたナイロン素材を使用しており、表面にテカリがあって、ツルッとしているのが一般的で、MA-1の象徴とも言えるミリタリーテイストたっぷりな雰囲気が魅力。

ちなみに、アメリカの軍用品規格であるMIL規格に適合した製品だけが、MA-1を名乗ることができるそうです。

 

MA-1の豆知識


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特徴としては摩耗に非常に強い事。肌触りにも優れ発色も良く、後期MA-1に採用されたセージグリーンも実によく映えます。

本物でも偽物でもおおよそ変わらない特徴として、MA-1はポケット等のパーツが少なく、とてもシンプルな見た目のデザインが挙げられます。

これは狭い軍用機内での着用を想定し、機器やいろいろな機械に引っかからないようにあえて必要最低限まで機能をそぎ落とした結果にできた、シンプルなデザインにしてあるんだそうです。

表地(アウターシェル)が落ち着いたカラーリングに対して、裏地が「エマージェンシー・カラー」と呼ばれる目立ちやすいオレンジ色なのは、トラブルなどで緊急脱出した場合に、ジャケットを裏返して着用することで味方に発見されやすくするための、生存率を高めるレスキューカラーを採用したと言われています。

 

MA-1の機能性について


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MA-1が人気たる所以のほとんどはその圧倒的な機能性にあります。もともと軍用の服であった為、快適性や耐久性をいかに合理的に実現するかという考えの元で作られています。

フライトジャケットとして使用する際、コックピット内ではパイロットのヘルメットやパラシュート装備と干渉したためムートンファーを取り払い、リブ仕様のニット襟にデザインを変更。

また、袖口とウェストもリブ仕様になっています。これらのリブはもともとウールでしたが、耐久性を考えて後にアクリル入りに改良されました。

フロントジップはグローブをしていながらでも開閉できるように大きめのジッパーが採用されています。

ジッパー裏にはジッパー部分からの風の侵入を防ぐストームフラップが付いています。

MA-1の着丈は短めで、後ろ身頃の丈が前身頃より短くなっています。また、本来、腕部分や全体のシルエットは太めに作られているのも特徴です。

左腕には、シガレットポケットとペンを収納するためのホルダーが付いたデザインにされているのもポイントです。

また、裏返したときにもポケットが使えるようにリバーシブル仕様になっているので、タウンユースに着ることも可能です。

 

MA-1の着こなしについて


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MA-1は広い肩幅と太い袖口、そしてインナーがほぼ隠れるくらいの長い着丈なので、基本的には自分の身体と合うジャストサイズで着るのがセオリーですが、個人的には着たときに上腕囲に少しゆとりがあるややオーバーサイズのものがおすすめ。

Vラインをしっかりと意識した着こなしをしていればお洒落に見えます。

MA-1は無骨な印象を与えるアイテムなので、インナーと合るわせるときにはあまり着飾らずシンプルにまとめることを意識しましょう。

またボトムも、ルーズなデニムやカーゴパンツに合わせたのでは、カジュアル目に寄り過ぎるので、着こなしとしては、タイトなボトムとまとめるスタイルこそ、雰囲気が出やすいバランスの取り方です。

 

AVIREX(アヴィレックス)

アメリカ空軍にフライトジャケットを正規納入してきたブランド。ボリュームのある冬物MA-1が多く無駄のないシンプルなデザインとノスタルジックな味わいのあるデザインが広く支持されています。

サイズ感はストリートファッションに合うように細身のタイプも存在するものの、基本的に腕周りを含めて全体的にゆとり感があり、男らしい着こなしが好みな方向けです。

アヴィレックスは保温性の高いサーモライトの中綿なので厚みがあり暖かいのも特徴です。

 

MA-1 COMMERCIAL


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60年代のモデルを再現した民生用ジャケットのMA-1コマーシャル。
一番シンプルなデザインになり、一般的なコマーシャルモデルになります。

MA-1 COMMERCIAL

 

Buzz Rickson’s(バズリクソンズ)

MA-1を忠実に再現した本物感が半端ない1993年に創業した日本のアメカジミリタリーブランドのバズリクソンズ。

20年以上にわたり、素材からディテールに至るまで、徹底的に注力。こだわりのアイテムの数々は本物に限りなく近い作りになっています。

ミルスペックの完成度の高さからヴィンテージの復刻モデルも多く取り揃えており、当時の空気感を残しつつ程良く現代的にブラッシュアップされたミリタリーウェアをリリースしています。

 

MA-1 LION UNIFORM INC


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ライオンユニフォー社製MA-1 1957MODEL復刻版で、MA-1のファーストモデルとも言えるのが、LION UNIFORM INC。

表地に使ったのはヘビーナイロンツイルで、しなやかな肌触りと深い光沢感を兼ね備えています。

袖部分にボリュームがあり、オシャレ度を上げてくれるアウターです。シンプルでヴィンテージ感あふれる1着となっています。

ライオンユニフォームの特徴的な角ばったウィンドフラップの外側の角からステッチが始まっているのも再現しています。

MA-1 LION UNIFORM INC

 

まとめ

ミリタリーファッションの先駆け的なアウターでもある、光沢感のある分厚い作りで男くさいワイルド感な元祖MA-1。

ここ数年で本家より細身でスタイリッシュなMA-1が幅を利かせている現状ですが、個人的にスタイリッシュなデザインかつ薄手のやつは、もうMA-1とは呼べない気がして、それならコーチジャケットと変わらないような気がします。

本来ファッションとは無縁なミリタリーベース仕様から、一部から時代遅れでダサいイメージを持たれていますが、流行を気にしないなら、Iラインを意識したジャストサイズで袖が長すぎないMA-1を選ぶのがベスト。

または、好みによりオーバーサイズでラインをしっかりと意識した着こなしをしていればお洒落に見えます。

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