秋冬の定番アメカジアウターのひとつにランチコートがありますが、名称のランチ(ranch)とは大牧場の意味で、牧場で働くカウボーイが着る腰丈の防寒用アウターとして使用していたのがネーミングの由来。
このランチコート、実は和製英語でアメリカでは羊毛を刈り込むという意味を持つ、Shearing Coat(シアリングコート)と呼ばれています。
秋冬に男らしさをコーデに投入するならランチコートが断然おすすめ
もともと毛が付いたままの羊の皮を裏返しにして作られた外衣、もしくはそれを模したボア付外衣の事。
メンズランチコートは、羊の毛皮を裏返しにして作られたアウターですので、暖かく寒い季節の冬でも快適に過ごすことが可能と言える。
デザインは様々ですが、基本的には裏地にボアが使われていて暖かい作りになっています。また、大きな襟も特徴的で、さらにはその襟にもボアがあしらわれている物を多く見かけます。
昔のランチコートは重たく肩が凝ることがデメリットでしたが、最近のランチコートはかなり軽量になってきている。
コート生地について
元々は羊の一枚皮で作られていたランチコートですが、近年ではコットンスエードやデニムなどを使ったランチコートも作られており、バリエーションが増えてきています。
ムートン生地
防寒性・保温性に優れ、快適な着こなしができるムートン生地は、羊を指すフランス語が語源。
古くから冬時期の防寒着の素材としてアウター、寝具などに使われることが多くなっている。
人工のムートン生地も非常に暖かいのですが、本物は動物の皮であることからとても通気性が良く、蒸れないという特徴があります。
コットン・スエード生地
木綿地の表面をケバだてて、スエードのような感じに仕上げられた生地のこと。羊や鹿などの革を油なめしによりスエード調に仕上げたセーム革を模して作られている。
似たものにコットン生地を毛羽立てて起毛させる素材に、コットンフランネルがあります。
デニム生地
インディゴ染料で染めたタテ糸と、染色をしていない白い糸のヨコ糸を使用した肉厚の綾織り生地のことをいいます。
デニムの語源はフランスのニーム地で綾織りされていたことから、デニム生地と呼ばれたのが由来と言われている。
デニム生地には、右綾・左綾・ブロークンツイルなど生地の織り方の種類が豊富なのも特徴です。
着こなし感について
カジュアルなコーディネートにもキレイ目コーディネートにも使えることです。メンズランチコートはカジュアルなデザインのアウターですが、キレイめコーディネートとも相性が良いと言える。
ランチコートはボア素材など防寒性には優れていますが厚みがあり、インナーを着込んでしまうと、太ったシルエットになってしまいがちになるので、重ね着をしすぎない事が着こなすコツ。
また、ボトムスに細みのパンツを合わせる事で綺麗なYラインを演出する事ができます。
Wrangler(ラングラー)
アメリカのジーンズ三大ブランドの一つのWrangler(ラングラー)は、アメリカノースカロライナ州で誕生した、70年以上の歴史を持つデニムブランド。
カウボーイ専用のジーンズとしても有名で、作業着でしかなかったジーンズに、ハリウッドの衣装デザイナーをを起用し、デザイナー・ジーンズを世界で初めて発表したウエスタンスタイルに欠かせないブランドの一つです。
ナチュラルな風合いを演出するために、素材使いにも徹底してこだわっています。
Wrangler WM1770-336
一般的なデニムジャケットと比べてやや着丈が長めのボアランチコートWM1770-336。
フロントはスナップボタン留め仕様で、フロントボタンにはWrangler刻印入りの、アンティーク加工のメタルボタンが使用されています。
フロントのステッチやすっきりとしたシルエットが特徴で、裏地のボアで防寒性も高く、冬場のコーディネートにぴったりの一着。
SUGAR CANE(シュガーケーン)
サトウキビという意味を持つ、1975年創業の日本のジーンズブランドのSUGAR CANE(シュガーケーン)。
ハワイ産のサトウキビを原料としたデニムが特徴で、オリジナリティの感ある風合いは、アメリカンワークウエアに和のテイストを加えている、長年にわたってこだわりのワークウェアを製作しているブランド。
古くからあるアメリカナイズされた印象を受ける、味わいを今の時代に復活させたような持ち味があります。
1950年代ヴィンテージをモチーフとした、古くからあるアメリカのカジュアルファッションの味わいを今の時代に復活させたような持ち味があり、特にジーンズアイテムが主力となっている。
CORDUROY RANCH COAT SC13664
ウエスタン調のデザインコートタイプのランチジャケット。腰ポケットの上にハンドウォーマーを装備し、裏地のボアと袖口内側のリブで保温性を高めている。
クルミボタンタイプの牛革ボタンが使用されており、ヴィンテージ感あるアクセントが利いています。
中綿の量を適量にすることにより、モコモコ感が軽減され、スッキリとした着用感になる、アウターならではのしっかりとしたコーデュロイ素材に裏ボア仕様で防寒性も抜群です。
まとめ
古き良きディティールを再現したワイルドな雰囲気を演出するアイテムなど、大人っぽいコーデにも使えるランチコートは、裏地にボアやファーを使うことでデザインにアクセントを加えてくれるのがポイント。
ダウンぐらいに保温性の高いランチコートだけに、着膨れに注意した薄手のインナーを着ることで、スタイリッシュに着こなせる存在感抜群のメンズアウターにも。
また素材によってはカジュアルにも上品な雰囲気に着こなせるなど、幅広い着こなしを網羅してくれる、1着は押さえておきたいアイテムです。