カジュアルウェアとしても定番ボトムのワークパンツは、ボトムスの中でも着回し力抜群で履きかた次第でオシャレになる、ストリートファッションの定番アイテムとして定着。
ファッションとは無縁な、本来は作業用だったものが時代とともに、そのゆったり履きやすさがアメカジの定番アイテムとして、今ではメンズ・レディース問わずに人気アイテムとなってる。
とにかく動きやすいのがワークパンツの魅力
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ワークパンツ自体に明確な定義はありませんが、デザインや形、素材の違いなど、ブランドやモデルによりそれぞれ種類が存在し、丈夫なパンツを総じて、ワークパンツと呼ばれるようになってます。
もともとミリタリージャケットの原型のM-65フィールドジャケットのボトムスにあたるパンツなんで、本来は幅太でゆったりしたざっくりとしたカジュアルな印象のデザイン。
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太めワイドタイプと思われがちなカーゴパンツですが、最近ではキレイめカジュアルコーデにも使えるスタイリッシュな細身のシルエットのものも多数登場。
特にスリムフィットやテーパードシルエットのものは脚を長く綺麗に見せてくれる効果もあるので、上品な大人のコーディネートにも取り入れやすくなっています。
ワークパンツの代表的な種類について
カーゴパンツ
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貨物船や港で働く作業者たちのワークパンツであったこともあり、太腿の側面についている大きなポケットです。全部で6つのポケットがあることから、「6ポケットパンツ」と呼ばれることもあります。
いずれのポケットも工具やメモ帳などの大型のものが入るように作られており、軽作業などで重宝できるようになっている。
タフで長持ちすることから軍用のパンツとして採用されたこともあり、その後、軍服が民間に開放されたことで、アメリカを中心にファッションとしての人気を集めるようになりました。
ペインターパンツ
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太いストレートシルエットで大きなポケットが特徴的なペンキ職人が作業しやすいように考えられたワークパンツと思われがちですが、実は大工のために開発された作業用パンツで、正式名称はカーペンターパンツと呼びます。
その証拠として、パンツの右側の側面にはスパナポケット、左側の側面にはハンマーループが付いており、ペンキ作業というよりも大工作業を効率的に行うためのディテールが搭載されているのが特長。
ベイカーパンツ
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フロントの太もも脇にL字型の大きく平面的なポケットが付いているパン職人(Baker)の作業着だったとされることから、その名の由来になっているベイカーパンツ。
パンツの前と後ろに貼りポケットが付いただけのスッキリとした印象を残すシンプルなデザイン。
また、見た目が似ているカーゴパンツの違いとは、サイドポケットの有無で見分けられ、カジュアル過ぎないので、キレイめで着用したい場合はベイカーパンツがオススメ。
見た目が似てるチノパンとの違いとは?
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チノパンとは光沢をもつ綿100%の生地チノクロスで作られたボトムスのこと。ツイルと呼ばれる綾織りの生地を用い、厚めで丈夫にできている。
もともとイギリス軍で使用した軍服の素材として作られていたチノクロスが中国へと渡り、カジュアルパンツに仕立てられたことがチノパンの始まりで、チャイナからチノと呼ばれたことが名前の由来と言われています。
形状としてはスラックスに似た形状をしており、腰の部分に切込み式ポケットが付いているのが特徴です。
Dickies
アメリカのテキサスで1922年に設立したDickies(ディッキーズ)
もともとは、オーバーオールを作る会社でしがたが、いち早くワークウェアをファッションに取り入れてトレンドをバランスよくストリートウェアに展開しています。
タンダードなパンツが多く、カジュアルな着こなしと相性バツグンで着回しにも使いやすいアイテムが充実している、今ではスケーター定番パンツの代名詞的なブランドです。
874ワークパンツ
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生誕50周年を迎えたブランドの代名詞モデルの874は、西海岸スケーターの心を射止める、丈夫でシワになりづらく、しかも色落ちしづらい生地のTCツイル素材を使用した太めのクラシカルモデル。
シルエットもゆとりを持たせ、裾もブーツカットにならない程度のテーパード。簡単なストリートファッション、スポーツ、ヒップホップなどに穿きやすいのが特長。
心配は全く不要な型崩れしにくい丈夫な素材だからガンガン穿ける、愛用者が多い理由です。
人によって好みが分かれると思いますが、緩めの太いシルエットが苦手と言う方には、日本風にアレンジした股上を浅いローライズな細身シルエットのWD874がオススメです。
Carhartt
タフなダック地のデニムで作られたオーバーオールを世に送り出し、その後120年以上も愛され続ける
アメリカを代表する伝統的なワークウエアブランドのCarhartt(カーハート)。
デザインもシンプルで無骨な感じのワークウェアを取り入れたストリートスタイルから、今やストリートファッションにおいても定番のブランドとして定着。
ストリート系ブランドとのコラボレーションも展開して根強い人気を誇っています。
Carhartt b11
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コットン100%の太めの糸を織り込んだ、平織りの12ozダック生地を使ったダックペインターパンツ。
サイドはトリプルステッチでがっちり縫製し、各部に合わせてダブルステッチで縫い合わせてあります。
ほんの僅かにテーパードしたワークウェアならではのゆったりしたシルエットに、昔ながらのシンプルなデザインは幅広いカジュアルウェアと好相性です。
ウォッシュド加工されていますが、まれに洗うと少し縮むことがあるので、一度洗濯してから裾上げした方がいいかもしれません。
まとめ
頑丈な生地と動きやすいストレッチ性が特徴のワークパンツは、気兼ねなく穿けてカジュアルな着こなしを中心にラフなファッションアイテムとして注目されています。
ワークパンツはデザイン性やカラー、素材などから定義は決まっていない反面、バリエーションも様々。
オーバーサイズに履いても良し、ジャストサイズで履いても良しの応用の幅の広さなど、それぞれの特徴を把握した上で自分のお気に入りの1本を見つけてみて欲しいところ。