日本が誇る世界屈指のデニム生地メーカーのカイハラは圧倒的な国内シェアを誇り、リーバイスのデニム生地の製造を始めとした数々の海外のハイブランドのデニム生地を手がけていることでも知られている。
今回、「カイハラ茶綿デニムプロジェクト」から、ついに究極のヴィンテージ・ジーンズが登場。かつて使われていた「茶綿デニム」をカイハラが世界に誇る独自技術で開発しました。
味わい深いカイハラ究極の生地「茶綿デニム」
古着マニアでも「茶綿」という言葉を聞いたことがない人もいるかもしれないが、白綿が主流の今でこそ絶妙なハリ感とやわらかすぎない生地感は、逆に新鮮なものとも言えます。
履き込むほどに見えてくる、素材本来の良さ
カイハラの特徴は、デニム生地を織るだけでなく、生地に関わる全ての工程=糸の紡績(綿花から糸を紡ぐ)・染め・織りを自社だけで完結できる、「デニムの一貫生産体制」を持っていることが特徴。
これが出来るのは国内でカイハラだけであり、世界でも稀な存在です。
そんなカイハラは今「茶綿」を使ったデニム生地の開発に力を入れており、その茶綿デニムの可能性を伝えるべく、カイハラブランドの「オリジナルジーンズ」をこの度リリースするそうです。
茶綿の特徴について
綿と言えば白いイメージを浮かべると思うが、そもそも綿の原種は茶色だったとも言われ、白綿の方が染めやすいという理由から品種改良したのが白綿となる。
茶綿のほうが油分が多く陽射しが強いところで育つ綿の為、紫外線を95%カットするUV効果があるといわれ、染料で染め出したものと違い自然のままの色です。
現代では白綿を使ったデニムが一般的ですが、かつては色が入った茶綿を使っていました。
茶綿ならではの独特なヴィンテージ感
茶綿は昔のデニム生地に使われていたことから、ヴィンテージジーンズのような色落ちが得られ、その深みのある独特の色合いから経年変化により色落ちした時も自分だけのデニムになっていく様子を楽しめるのが魅力。
また、茶綿デニムがヴィンテージ感のある色合いと色落ちを目指したのに対して、白綿デニムはリジッドの状態ではジャケットスタイルにもフィットするクリーンで大人っぽい雰囲気を狙っています。
セルビッチデニムとは
生地端にほつれ止めがされたデニム生地のことで、生地の両端に「耳」という部分ができ、この生地を織るのに通常よりの5倍以上の時間を必要とする。
きれいに織り上げるには職人技が必要なことから、希少価値の高いデニム生地としてデニムマニアの中にはセルビッチデニムファンの方も多い。
ジーンズの醍醐味である良い色落ちを目指すには洗濯せずに履きこみが重要なんて言う人も居て、なんだか不潔なイメージですけど、
本来、良いデニム生地は洗濯頻度に関係なく基本的に良い色落ちをするものです。
茶綿デニムジーンズ B011801
かつて使われていた茶綿をカイハラが世界に誇る独自技術で開発した14.5オンスのデニム。
外観のルックスはバックポケットを丸みの帯びたデザインにステッチを無くすなど、シンプルに仕上げています。
色落ちしたときに見える通常のデニムでは見ることのできない、味わいのある素材本来の茶色を楽しむことができる。
カイハラは茶綿デニムがセルビッチ無し生地でも良い色落ちをすることをこのデニムで証明しています。
まとめ
ジーンズ好きなら知る人ぞ知るデニム生地最大手のカイハラから長い歴史に裏付けられた確かな品質による茶綿を使って作り上げたデニム。
洗濯機で洗ったときに茶綿ならではの色や雰囲気は他の生地にはない魅力になるので、白綿とは違う自分好みの方法で育てるのも味になっていく適度な色落ちが、穿きこむ楽しみを加速させるはず。