日本の皮革製品メーカーであるAJIOKAが1999年に創設されたレザーブランドのGANZO(ガンゾ)は、個性的かつ魅力あふれる革製品を作り続けている、知る人ぞ知るブランドです。
財布を取り出すのが楽しくなる最高級革製品との呼び声も高く、国産の皮革ブランドの中でも5本の指に入るほどの実力がある。
さり気ない所有欲にひたれるのがGANZO革財布の魅力
時間とともに本物志向な財布を完成させるというコンセプトを掲げ、最高級の植物タンニンなめしヌメ革の財布は凝ったデザインや派手な演出で魅せるのではなく、オーソドックスであることを追求しています。
手作りの財布は独特の雰囲気の良さと高級感があります。丁寧に作られているので、長く使えて革を育てることもできます。
そのため、革の質感や縫製に至るまで、すべてが高品質なことから、シンプルなデザインで長年使っても飽きがこないと、どの年齢層からも評判が良い。
使う人と共エイジングを楽しみながらに逸品に育てて行くことで愛着がわき、ずっと大切に使いたくなる。そんな財布を一点一点魂を込めて作られてます。
ブランド名の由来について
ブランド名であるGANZOの由来は、イタリア・トスカーナ地方フィオレンティーノの方言ですばらしい!に近い意味を持つ俗語から来ています。
財布の価格帯は高め
GANZOの製品は素材から縫製までのすべての過程に妥協せず製造しているので、他の日本製革財布ブランドと比較して価格が高めの傾向があり、幅広い価格帯になっている。
せっかく高いものを買うなら品質がよく長く使えるものを買いたいもの。その点、GANZOはつくりが丈夫なので、大切に使うことで10年と長年使い続けることができる。
人気があるのは3万円から5万円台の革財布が中心となっているようで、中身で選ぶ本物志向の20代~30代位のメンズにはおすすめ出来るのではないかと思います。
大きめに刻印されたロゴマーク
財布の内側に刻印されたGANZOのロゴ。他のブランドと比べて主張し過ぎる程の刻印がある印象を持つため、GANZOファンでない場合、大きめのロゴには好みが分かれるところ。
ただし、財布を開く度に一目見てGANZOとわかるデザインは所有欲を満たしてくれ、さり気なく優越感に浸れるかもしれません。
GANZOのレザーシリーズ
GANZOの財布は、エイジングを楽しめるのが大きな特徴で、使われている革の種類やデザインは多岐にわたり革の種類別にいくつかのラインを出しています。
ブライドルレザーを使用したアイテムにはTHIN BRIDLEシリーズとBRIDLE CASUALシリーズがあり、また、コードバンレザーを使用したSHELL CORDOVANシリーズがある。
THIN BRIDLEシリーズ
外装にブライドルレザー、内装にヌメ革のミネルバボックスを使用したモデル。外側と内側の質感の違いを最も楽しめるのが特徴。
BRIDLE CASUALシリーズ
外装・内装の両面にブライドルレザーを使用しているので、エイジングもさることながら堅牢さがアップしてます。
どちらもイギリスの老舗タンナー・ジュイック社のブライドルレザーを使用しており、革表面のブルームが特徴的です。
SHELL CORDOVANシリーズ
創業から100年以上の歴史を持つアメリカのタンナー・ホーウィーン社は高品質のコードバンを作ることで知られています。
シェルコードバンは、堅牢性のある馬革を素材としているため非常に丈夫で、自分好みのエイジングに育つまで愛用することができます。
イタリアン皮革のミネルバボックス
GANZOのヌメ革は欧州原皮にこだわり、耐久性が高く経年変化も味わえる革本来の美しさを追求しています。
ミネルバボックスとは、牛革を植物性のタンニンだけを使用した、イタリアのバケッタ製法と呼ばれる伝統的な革の鞣し方法で作られたヌメ革のことを言います。
生後2年以上の雌牛の皮であるカウを原皮とし、イタリアの有名タンナーであるバダラッシカルロ社にて制作されており、常にオイルを含んでおり、時間をかけて染み込ませているのでオイルが抜けにくいのが特徴。
時間の経過と共に色の深みが増していき、深い飴色へと変化していきます。
THIN BRIDLE ラウンドファスナー長財布
ブライドルの部分が薄く仕上げられてるという意味を持つTHIN BRIDLEのラウンドファスナー長財布。
ブライドルレザーはロウを塗り込むことで繊維を引き締めて耐久力を高めており、使い込んでいくうちにこのロウがとれていくことでツヤが出てくるという感じ。
表版のブライドルレザーに対し、内装にオイルを含んだショルダーヌメをあわせることで、取り回しやすいしなやかさ、柔軟になじむタフさを持たせた。
センター部に設置しているファスナー付き小銭入れは大きく開くようになっているので、小銭も出しやすくて使いやすい。
カードポケットは全部で8箇所で、レシートも入れられるポケットを使えば更にカードを納められます。
また、内装のヌメ革部分は柔らかいので、カードの出し入れしやくなってます。
まとめ
日本のレザーブランドの中でも最高級革製品との呼び声も高いGANZOは、ブランド自体2001年に始まった比較的新しいが、その前身となる革製造会社は創業100年を誇る長い歴史を持つ。
人によって好みが分かれるブランドとも言われていますが、伝統的な加工が施されたレザーと細部まで手を入れた職人技で、質実剛健で作りのいい革製品を提供。
長く愛用できる重厚な機能美あふれる洗練されたシンプルなデザインの財布が多く、革好きな男性から絶大な人気を誇ります。