1941年に大阪で発足したカバン・ファクトリーであるイケテイは、創業から80年の歴史を持つ鞄・革小物を得意とした老舗で、長年のノウハウを活かしたオリジナル革ブランドのFUJITAKA(フジタカ)を展開。
日本の風土・習慣・情緒・美を探求しながら、それぞれのブランドラインに合わせ職人の手仕事で反映させています。
日本独自の技法を駆使してモダンで遊び心のあるフジタカの革財布
高級鞄の代名詞的なダレスバッグが支持されている鞄ブランドですが、財布など革小物も多くラインアップ。
モダンでありながら、どことなく懐かしさや情緒を感じる、デザインのちょっとしたアクセンスが光る素晴らしい財布を作っています。
高い知名度があるわけではありませんが、革マニアの間では、その品質が良いことを知っている人だけが、あえて選んで購入するバッグとして定評があります。
世界でもトップレベルの完成度で、素材の魅力を最大限に生かして独自に生み出したデザインには、ディテールやアイデアを表現し創造するデザイナーの感性もが備わっており、継承されてきたワザを持つ職人が丁寧に仕立てています。
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ブランド名の由来
初夢で見ると縁起が良いとされている「富士」と「鷹」を合わせた造語で、創業者が富士山を好んでいたことからロゴも富士山の上に鷹が飛んでいる様をモチーフにしています。
他ブランドには無い豊かな色彩の財布
出典:https://www.rakuten.co.jp/
フジタカが特にこだわっているのは、レザーの質ももちろんそうですが、その「色彩」です。
彩度のハッキリした色を使用しているのが独特です、コントラストのあるデザインは、好き嫌いがあると思いますが、色と色とを慎重かつ絶妙に混色したような、奥行きのある美しい風合いが表現されています。
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更にフジタカの財布には、丁寧に縫い上げたカラフルな「和」を感じさせるステッチが外装に施されており、「藤」「桜」「梅」「若竹」「小豆」など、9色からなる日本古来の独特で味わいある色が用いられているなど、様々な工夫が取り入れられています。
ワインハイム社製のWAPROLUX
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ドイツのWEINHEIMER社(ワインハイム社)がスイスをはじめとするアルプスの山々で丁寧に育てられた生後6ヵ月以内の仔牛の原皮を使った手掛ける型押しでは最高級のカーフレザーのWAPROLUX (ワープロラックス)。
ドイツはクロム鞣しを開発した国で、技術、生産管理とも世界最高水準で、長い歴史の中で培われた革作りのノウハウが詰め込まれたレザーは、上質にして上品な雰囲気に満ち溢れています。
カーフは成牛と比べ繊維組織が緻密なため、肌がきめ細かく、薄くて柔らかい革が特徴で、この革をクロムで鞣すことにより、伸縮、弾力性がありながら柔軟でソフトな高級感のある革に仕上がります。
ホーウィン社製のシェルコードバン
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1頭から採れるのはごくわずかで、かつ生産量も極端に少なく、牛革などに比べると入手困難なレザー革のダイヤモンドとも言われるくらい非常に希少性が高いコードバンは馬の臀部の革のこと。
アメリカはシカゴで100年以上の歴史があるホーウィン社製のシェルコードバンは、オイルコードバンと呼ばれる発色の良いコードバンを使用しています。
長時間かけてオイルがふんだんに塗り込まれており、張りがありかつ柔軟性やしなやかさに富み、使い込むほどに手に馴染み、自然な光沢が生まれてきます。
コードバン長財布
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オーソドックスな見た目とサイズながら、圧倒的な美しさを誇り、豊かな光沢が魅力なコードバンレザーのかぶせ蓋型長財布。
外側の革には、イギリスの伝統あるタンナーのブライドルレザーを使用し。自然なツヤ感を持ち、尚且、タフな使用にも耐えてくれそうな安心感があります。
内側の革には、国産のキップスキンを使用、また裏地にはピッグスキンを使用。側面にアクセントとなる8色のステッチが施されていて、独自のおしゃれ感が際立っています。
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カードポケットは24枚を用意。この内4枚分は、2つの中仕切りに2枚分ずつ設置されています。
長く愛用できるコードバン長財布がほしい人にもおすすめです。
オイルコードバン フォールスリム長財布
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希少なオイルコードバンを主素材とし、内革に発色の良いアニリンレザーを使用したのスリムな長財布。
必要最低限のお札、カード類、小銭を持ち歩けるコンパクトでかつスマートな長財布で、ジャケットの内ポケットに入れてもシルエットが崩れない薄さが特徴。
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端にはフジタカのテーマカラーを職人が一針一針丁寧に縫い上げたかがりステッチで表現しています。
まとめ
ブランド名から日本らしさを感じられるフジタカは、財布・鞄・革小物をつくり続けて80年の歴史を持つ老舗ブランドのプライベートブランド。
ちょっとしたアクセントや奇抜な柄を取り入れるなど、他の海外・国産の製品には無い細かい部分までこだわった美しさを感じる革財布になっている。
一般的に知名度はまだまだこれからですが、最近ではドラマなどで同ブランドの革製品が多数採用されており、注目を集めつつあります。
やや高めな価格帯ですが、質感から細部に渡り、ハイブランド品にも見劣りしない品物ですので、この機会に是非チェックしてみてください。