国産のデニム業界で長年デザイナーを務める林 芳亨氏が2010年に立ち上げた国産ジーンズブランドのRESOLUTE(リゾルト)。
マニアの間で国産ジーンズブランドの頂点とも言われているリゾルトは、日本人の体型に合わせた細身で綺麗めなシルエットにこだわりのあるデニム愛好家に高く評価されています。
スタイリッシュなシルエットが魅了するリゾルトのジーンズ
出典:https://www.rakuten.co.jp/
ベーシックな道具としてジーンズを捉えているのがリゾルト。
日本製のデニム生地は、海外でも評価が高く、世界屈指のジーンズ産地とも言われている岡山県児島に生産拠点を置いている中、リゾルトは備後地方に拠点を構えています。
昔ながらの染色方法に旧式の織り機で織られたオリジナル生地は、履き込むほどに洗うほどに毛羽立ち、きれいな色落ちをしていくのが特徴。また、その綺麗なシルエットにも定評がある。
-この記事の目次-
デニム本来の自然な綾織りの生地
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デニムは、そのほとんどが綾織り物で、平織りに比べると摩擦に弱く強度に欠けますが、地合は密で柔らかく、伸縮性に優れ、シワがよりにくい等のメリットがあります。
デニムはインディゴで染められた縦糸と白の横糸で織られているので、擦れる部分から毛羽が無くなり、そこから色が落ちていきます。毛羽がある部分は濃く、無い部分は淡くなる事で濃淡が生まれコントラストのある綺麗な色落ちとなります。
また、綾織りにも左綾と右織りに別れ、それぞれの織り方により色落ちの仕方がかわってきますで、デニムは経年変化を楽しみたい人には抜群の生地となっている。
ワンウォッシュデニムについて
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デニムは生の状態のものは硬くてはきにくいため、あらかじめ軽めの洗いをかけているジーンズのことをワンウォッシュデニムといい、
生のデニム(リジッドデニム)を洗うことで生地が縮みにくくなり、生地がほぐれて履きやすさと風合いを出している。
逆に生デニムは防縮加工を施していないため、洗濯することで1~2サイズ縮むのが特徴で、ある程度縮むことを前提にサイズ選びをする必要があります。
リゾルト デニムのサイズ展開
RESOLUTE(リゾルト)は日本人の体型に合ったジーンズとしても有名で、サイズ展開の幅が広いです。
どんな体型でもキレイに穿けるよう、ウエスト26インチから40インチまで各ウエストに最大8種のレングスを用意しているのが特徴。
それぞれの丈に合わせてシルエットが整えられているので、裾上げをする手間も時間も省ける上、デザインされたときのままの理想のシルエットで履くことができる点が、シルエットに拘る愛好家に好まれています。
色落ちエイジングを楽しむデニム
穿き込んで洗ってを繰り返すことで、アタリやヒゲなどと共に濃いインディゴからきれいな水色へとヴィンテージデニムのような雰囲気を楽しめるリゾルトデニム。
その逆に、アタリが付いた部分が平たんに色落ちしているため、のっぺりとした色落ちがダサいと感じる人や、出来るだけ色落としたくない人にとってリゾルトジーンズの購入に踏み出せないとの声があるのも確か。
リゾルト デニムの洗い方
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海外のデニムジーンズは穿いた回数に対して洗濯する回数も比例するとデニム色が落ちて、何となくのっぺりとした色合いになってしまうことがあります。
なので、出来るだけ洗濯せずに穿き続けてエイジングを保ちたいと考える人が多いと思いますが、リゾルテでは穿いたら毎回洗濯をするように推奨しています。
あくまでデニムは道具のひとつと捉えているリゾルトでは、1回履くたびに毎回洗濯してほしいと言われていますが、適度に洗うことをオススメ。
洗わずに長く穿くと汗などで糸が酸化しやすく破れやすくなりますので、だいたい5、6回穿いたら一回洗濯するペース(一週間に一回洗濯)で、洗濯の際は裏返さず表向きのままボタンを留めて洗うこと。
これは、裏返して洗うのではなく、表側で洗う方がアタリやねじれがよく出ます。
リゾルト全4品番モデルについて
何年経っても手に入る理想の定番を作り続けたいというコンセプトの元に、リゾルトでは設立当時からこだわり抜いた4型のみで展開しています。
Lot 710:細めストレートの基本モデル
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リーバイス501の66モデルからインスパイアした、リゾルトの基本となるモデル710。
日本人の体型にフィットするべく考え抜かれたシルエットは、裾上げせずに穿けるようレングスは28から36インチから自分のジャストサイズが選べ、穿き手の脚を長くきれいに見せてくれるのも魅力のひとつ。
細めのストレートシルエットは、履き方や洗い方によって色の変化は千差万別で、履き込んでいくと、摩擦の多い場所から毛羽が取れていき、濃淡の美しい色落ちが楽しめます。
きれいなスリムストレートシルエットで様々なスタイルに適応します。
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Lot 711:やや太めのストレート
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1950年代のディテールにインディゴ色が濃い生地を再現した、710よりもやや太めのストレートシルエットのモデル711。
710に比べて生地が軽く、緩めのテーパードシルエットがトラウザーズ感覚で穿きやすい一本。洗うたびに毛羽立つ1950年代のインディゴ色が濃い生地を再現。
太めといってもスッキリまとまったシルエットですので野暮ったさは全くなく、モデル710よりも薄めの生地なので、履き心地が結構楽です。
また、他のモデルが紙パッチなのに対し、唯一革パッチ仕様です。
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Lot 712:膝から下がテーパードされたストレート
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リーバイス505モデルよりインスパイアした、股上がやや浅く、膝から下がテーパードしているシルエットのモデル712。
710の生地がベースですが、生地に防縮加工を施したモデルで、履き込むと膝下がねじれて今よりテーパードがはっきりしてくるので、より細く上品なシルエットで使えるモデルです。
4モデルの中で唯一ジッパーフライが採用されているのが特徴で、生地表面は毛羽立たないようにしてある毛焼き処理しています。
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Lot 713:710の股上を浅くしたストレート
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710の股上の浅いローライズモデルの713は、股上の浅いスッキリとしたシルエットで、どんなスタイルにも合わせやすい細めで綺麗なライン、穿きやすさになっています。
ローライズな分、ウエストよりももう少し下の位置でデニムを穿くことができるモデルで、股上が浅いため、女性でも履きやすいモデル。
股下が長くなるため、足が長く見える効果があります。股下が浅いデニムやパンツに慣れ親しんだ方におすすめです。
レングスが一つだけなので、ロールアップか裾上げが必要となります。
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まとめ
独特の毛羽立ちがあるオリジナル生地の、ヴィンテージデニムのような雰囲気満点な、すっきりとしたシルエットや程よい色落ちが魅力のリゾルトのジーンズ。
日本人デザイナーが作ったジーンズは、どんな体型でもキレイに履けることをコンセプトに、ラインナップは4モデルしか置かないというこだわりのブランド。
長い間履いていると徐々に伸びて体型に馴染んでいくことで動きやすく歩きやく、ストレッチジーンズにはない履き心地が癖になります。