2014年6月に販売サイトをオープンした、本場イタリアの高級革の使用にこだわる茨城発のAYAME ANTICO(アヤメアンティーコ)。
創業者である菖蒲智氏が国内で十分な実績を挙げた上に、イタリアのフィレンツェで革製品の技術を学んだ経験をもとに立ち上げた新進気鋭のブランドで、今回、そんなアヤメアンティーコについて紹介します。
アヤメアンティーコは質の良い本革財布を探している方におすすめ
出典:https://ayameantico.jp/
メインの製品は日本の熟練職人による手作業と、一部のアイテムをイタリアの手縫い専門工房で生産している、アンティークな雰囲気の革小物を取り扱っている新興ブランドということで、
ハイブランドと比べてまだまだ知名度は高くないですが、財布マニアの間では注目される存在になりつつあります。
-この記事の目次-
ブランド名の由来について
ブランド名は、イタリア語でアンティークなものという意味を持つアンティーコに、創業者の苗字である菖蒲(アヤメ)を掛け合わせた言葉。
世界でも評価が高い日本の職人による縫製
出典:https://ayameantico.jp/
イタリアと日本の良いところを合わせた上質な商品を提供することをコンセプトにしているアヤメアンティーコ。
基本的に無駄な装飾がなくシンプルなフォルムのものが中心となっており、ロゴなども一切入っていないので、どのようなシチュエーションで使っても違和感がなく、ユーティリティに優れた財布といえます。
また、「日本のものづくりの力を盛り上げたい」という想いから立ち上げられたブランドのため、手縫いよりも丁寧で丈夫に仕上げることができる日本の技術で仕上げています。
自社の工房で作ったオリジナル金具を使用
出典:https://ayameantico.jp/
財布にはワンポイントとして自社工房で作られた、ブランド名が刻印されたファスナーが使われています。
これは財布全体の印象を損なわないための他に、日常的に使うものなのでファスナー強度やサビ防止など耐用年数を増やすためとしていること。
このように革と縫製だけに限らず、金具など、ひとつひとつの細かいところにもブランドとしてのこだわりを見せている。
厳選された皮革素材
アヤメアンティーコでは自然で素朴な革らしさを感じて欲しいという想いから、クロム鞣しでは無くイタリアの有名タンナーであるバタラッシィ・カルロ社やロ・スティーバーレ社の植物タンニン鞣しバケッタレザーを仕入れています。
植物の渋成分であるタンニンで鞣された渋革はコストは掛かる反面、クロム鞣しの革より型崩れしにくく、丈夫でしっとりとした手触りを持つ特長があります。
また、アヤメアンティーコでは、このバケッタレザーバシリーズの中から、クラシックライン(ミネルバボックス)、ナチュラルライン(ミネルバリスシオ)、アルトアッシュガードの3シリーズがある。
それぞれ使われている革の種類が異なりますが、どのシリーズもユニセックスなデザインとなっているので、男女関係なく使え、財布に使用する革の性質から経年変化を楽しみたい方におすすめです。
ミネルバボックス
出典:https://ayameantico.jp/
イタリア語でBox(デコボコ)の意味を持つミネルバボックス。牛の肩の部分のみをシュリンク加工と呼ばれる、表面にシボを出す加工を行う革素材で、スムースレザーとは異なり、皮革表面には「シボ」と呼ばれる凸凹があります。
加工の際に牛脚油でじっくりと油分を染み込ませることにより、皮革内部には豊富な油分が含まれることから、使用していく内に光沢が皮革表面を覆い始める特徴があります。
ミネルバリスシオ
出典:https://ayameantico.jp/
イタリア語でLiscio(滑らか)の意味を持つ革素材のミネルバリスシオは、その名の通り革の風合いをそのまま活かした表面がとても滑らかなスムースレザー仕上げになっています。
革に油分が含まれているため、吸い付くような触り心地を楽しめ、また自然の風合いが活きてくるので、エイジングによる変化も楽しみたいなら最適な革になります。
アルトアッシュガード
出典:https://ayameantico.jp/
革の風合い、表情、変化を楽しめるように作られたドライ風の雰囲気を持つ革で、通常のオイルレザー作成工程に加えて、特殊なウォッシュ加工(洗い)を施しており、
このウォッシュ加工を行うことで、創出される革全体の渋い色ムラが有り、また革表面だけが乾いたような革風情になることからアッシュガードと呼ばれています。
アヤメアンティーコは通販のみ
出典:https://ayameantico.jp/
いまのところアヤメアンティーコは実店舗が無く、セレクトショップでの取り扱いが無いため、公式ネット通販でのみ購入可能です。
中には実物を手に取って選びたいという方にとっては、実店舗がないところは欠点かもしれません。
イントルノ ポルタフォーリオ
出典:https://ayameantico.jp/
イントルノ ポルタフォーリオではミネルバボックスを使用しているのが特徴の一つです。ミネルバボックスは革表面にシボと呼ばれるしわのあるところが特色で、機械で型打ちした機械的シボではなく、自然の風合いを活かした素朴なシボが味を出しています。
内装には起毛革のヌバックを使用。起毛立たせた革の手触りは大変心地よくて、使用と共に起毛していた表面が美しく艶やかにエイジングしていきます。
出典:https://ayameantico.jp/
マチがあるので大きく開く内装のカードポケットは片側に4箇所で合計8箇所。フリーポケットは2箇所有ります。 これだけの収納スペースがあれば、機能的には充分です。
キズが付きやすい部分でもある大容量の小銭入れには、内装の強化と財布の軽量化を考え、軽量で丈夫なナイロングログランを使用。
ポンティチェッロ
出典:https://ayameantico.jp/
独特の色合いと革の風合いを楽しむことができるラウンドファスナーの財布。革本来の肌目を生かすための染料のみで自然に色付けされています。
出典:https://ayameantico.jp/
カードポケットは左右6ヶ所ずつの計12ヶ所と多めで、オープンポケットはカードポケット裏に左右1ヶ所の計2ヶ所、中の織物はナイロングログランを採用しており革の補強と乾燥防止に効果があります。
まとめ
新進気鋭ブランドのアヤメアンティーコは、アンティークな雰囲気の革小物を取り扱っており、伝統あるイタリアの製法を活かしたレザーを使用していたりするなど、昔ながらの良さを大切にしているブランド。
日本の職人が作ってるだけあって、自然な優しい色合いのレザーを使用したシンプルなデザインに仕上げているため、その質の良さが際立つ革製品を取り扱っています。
まだまだ知名度は低いですが品質の評判は良く、動向次第で一気に盛り上がりを見せる可能性があるので、今後の展開がとても楽しみなブランドです。